ブルゾンちえみは50%正しい

2020/09/27

ブルゾンちえみさんはキャリアウーマンネタで若い女性を中心に大人気ですね。実は私はブルゾンさんを初めて観た時に衝撃を受けました。それは、ルックスでも音楽でもなく、セリフについてです。なぜなら、後半部分の「新しい男性を探せばいい。地球に男性が35億人以上いるから大丈夫」という言葉はまさに、私が結婚をテーマにした講演会で受講生に以前から伝えてきたメッセージだったからです。
 
 私の昨年出版した「幸せは心のなかで、あなたの気づきを待っている」という本の中でも同様の話を書いています。私の本のほうが先だから、マネされたのかなと思ったぐらいです(笑)。「自分とめぐりあうはずの運命の人は地球上のどこかにいる。世界の人口の半分が異性だから35億人以上いる。一人の人とうまくいかなくてもこだわらず別の人を見つければいい」という考え方は真理です。

 一人にこだわらず多くの人の中から自分と本当に合う人を見つけようとする気持ちが大事なのです。現在の世界の全人口は約73億人、そのうちの異性は36億人以上。日本人だけでも6千万人以上います。そのなかで、たった1人だけで良いのです。2人以上では多すぎます。運命の人と出会えるまで絶対に諦めないことが大切です。

 しかし、ブルゾンさんのセリフの前半部分の「花は自分から蜜蜂を探しに行きますか? 探さない 待つの まいてごらん 自然と男は寄ってくるから」という言葉には疑問です。ほんとうに待っているだけで自然と異性が寄ってくるでしょうか? 待っているだけでは、いつまでたっても白馬に乗った王子様は現れません。

 「職場に異性がいない」「休日は家にいる」「いつも同性の友だちだけで遊んでいる」等々、こんな生活の中では異性と出会うことはほぼ不可能です。まずは一歩、外に出ることが大切です。そして、なるべく異性もいる場所に出かけて行きましょう。「価値観のあうパートナーを見つけたい」と口では言っても、積極的に取り組んでいる人はわずかです。ほんとうに実現したいのならば、空いている時間はすべて使うぐらいの気持ちが大切です。

 いつまでにどんな人と出会いたいか目標を決めたら、目標から逆算して今何をするかを決め、行動していきます。そのためには、それに合った行動をすることです。女子会など同性の友達だけの飲み会も素敵ですが、異性もいる交流会・パーティーなどに積極的に出かけることです。まずは行動することが大事なのです。


筆者:若尾裕之(わかおひろゆき)
(株)未来総合研究所代表取締役、未来デザイン&マーケティングコンサルタント、元立教大学経営学部兼任講師。立教大学経済学部卒業後、日産自動車などの企業に勤務。日産宣伝部時代には現大リーガーのイチローを初めてテレビCMに起用するなど多くのヒットCMを担当。2007年に死の淵に立った経験からエンディングノートの第一人者として人生の最期をイメージした幸せな生き方を提案。
全国の自治体・企業・大学・高校・中学などでの講演多数。現在は未来デザインコンサルタントとして、企業や個人の未来創造を応援。恋愛・結婚について造詣が深くライフデザインにおける結婚の重要性を提案している。
 
Hiroyuki Wakao